1. 2社間・3社間の違い早見表
| 項目 | 2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング |
|---|---|---|
| 契約当事者 | 利用者・ファクタリング会社の2者 | 利用者・ファクタリング会社・売掛先の3者 |
| 売掛先への通知 | 不要(通知しない) | 必要(通知・同意取得) |
| 手数料相場 | 5〜20% | 1〜9% |
| スピード | 最短30分〜2時間 | 数営業日〜1週間 |
| 必要書類 | 2〜3点 | 3〜5点+売掛先の同意書 |
| 代金回収 | 利用者が回収→ファクタリング会社に送金 | 売掛先が直接ファクタリング会社に支払 |
| 適する場面 | 急ぎ・取引先に知られたくない | 手数料を下げたい・売掛先が大手 |
2. 仕組みの違い
2社間の流れ
- 利用者がファクタリング会社に申込・請求書を提示
- ファクタリング会社が審査し、手数料を差し引いた金額を即日〜2時間で入金
- 売掛金の支払期日に、売掛先が利用者の口座に通常通り振込
- 利用者がその資金をファクタリング会社に送金して取引完了
売掛先は取引の存在を認識しないため、「取引先に知られずに資金調達できる」のが最大の特徴です。一方、ファクタリング会社にとっては「利用者が売掛金を持ち逃げするリスク」を負うため、その分手数料が3社間より高めに設定されます。
3社間の流れ
- 利用者がファクタリング会社に申込・請求書を提示
- ファクタリング会社が売掛先に連絡し、債権譲渡の通知・同意を取得
- 売掛先の同意後に審査・契約を経て、手数料を差し引いた金額を利用者に入金
- 支払期日に売掛先がファクタリング会社に直接支払
売掛先の同意・直接支払により回収リスクが大幅に低減するため、ファクタリング会社は手数料を大きく下げられます(下限0.5〜1%が現実的)。反面、売掛先への連絡・同意取得に数日〜1週間かかるため、スピードは犠牲になります。
3. 手数料相場の違い
| 契約方式 | 手数料相場 | 下限を引く条件 |
|---|---|---|
| 2社間 | 5〜20% | 大手・上場企業の売掛金、継続利用、大口(数千万円以上) |
| 3社間 | 1〜9% | 売掛先が大手・上場、取引実績あり、支払期日までの余裕 |
2社間と3社間で手数料は約3〜10倍の差が生じます。例えば売掛金1,000万円を2社間10%で現金化すると100万円の手数料ですが、3社間2%なら20万円で済みます。金額が大きいほど3社間の節約効果が大きくなります。
各社の公式LP記載値は11社の手数料比較で一覧化しています。
4. スピード・必要書類の違い
スピード
- 2社間:最短30分(TRUSTLYNE・labol・SoKuMo)〜2時間(QuQuMo)、即日入金が標準
- 3社間:売掛先の同意取得に2〜5営業日、契約締結後の入金まで最短3〜7営業日
必要書類
- 2社間:請求書、通帳コピー、身分証(計2〜3点)
- 3社間:請求書、通帳コピー、身分証、法人登記簿、決算書、売掛先の同意書(計3〜5点+同意書)
5. メリット・デメリット
2社間のメリット
- 取引先に通知不要:ファクタリングを利用していることを売掛先に知られない
- スピード圧倒:最短30分の即日入金が可能
- 必要書類が少ない:2〜3点のみで完結
- オンライン完結:TRUSTLYNE・QuQuMo・labol等は来店・面談不要
2社間のデメリット
- 手数料が高い:相場5〜20%で、大口利用だとコスト圧迫
- 利用額に上限がある会社が多い:フリーランス特化は300万円前後で頭打ち
3社間のメリット
- 手数料が低い:相場1〜9%で、大口ほど節約効果が大きい
- 大口対応:数千万円〜数億円の大規模取引に適合
- 審査通過率が高い:売掛先同意後はリスクが低減するため通りやすい
3社間のデメリット
- 取引先への通知必須:ファクタリング利用が取引先に明示される
- スピードが遅い:同意取得に数営業日〜1週間
- 必要書類が多い:売掛先の同意書が不可欠
- 取引先との関係変化:中小売掛先の場合「資金繰りに窮しているのでは」と受け取られるリスクあり
6. 対応会社の選び方
2社間に強い会社
TRUSTLYNE・ペイトナー・labol・QuQuMo・SoKuMoは2社間特化または主力の会社です。いずれも売掛先への通知不要・オンライン完結・最短30分〜2時間の即日入金に対応しています。
3社間に強い会社
トップ・マネジメント(0.5%〜)・レガシアファクタリング(2%〜)・株式会社No.1(1%〜)は3社間方式で業界最安級の下限を公示。法人・大口・売掛先が大手の案件で下限を引ける可能性が高い設計です。
両対応の会社
SoKuMo・QuQuMo・株式会社No.1は2社間・3社間の両方に対応。案件ごとにどちらが有利かを見積もりで判断できる柔軟性があります。
7. ケース別の使い分け
ケース1: 個人事業主が今日中に50万円必要
→ 2社間一択。TRUSTLYNE(LINE完結・AI審査30分)またはペイトナー(一律10%・最小1万円〜)。手数料10%前後を許容してスピードを取る局面。
ケース2: 法人で3,000万円の売掛金を大手取引先の同意ありで現金化
→ 3社間でコスト最小化。トップ・マネジメント(0.5%〜)またはレガシア(2%〜)で下限1〜2%を狙う。手数料30〜60万円で済む計算。
ケース3: 中小法人で取引先に知られたくないが、できるだけ手数料を抑えたい
→ 2社間で下限公示のある会社。QuQuMo(1.0%〜・2社間)は2社間で業界最安下限を公示しており、売掛先が大手なら2〜3%水準が現実的。
ケース4: 複数案件を継続的にファクタリングしたい
→ 案件ごとに方式を使い分け。急ぎ小口は2社間、じっくり大口は3社間と案件特性で選択。両対応のSoKuMo・QuQuMo・No.1で口座を集約するのも合理的。
8. よくある質問
2社間と3社間、結局どちらが有利ですか?▼
売掛先に通知できるかで決まります。通知可能+売掛先が大手なら3社間で手数料1〜5%が狙えます。通知不可(継続取引への影響を避けたい)なら2社間で5〜20%が現実的です。スピード重視なら2社間、コスト重視なら3社間が原則です。
3社間を選ぶと取引先との関係が悪化しますか?▼
大手・上場企業の多くはファクタリング同意に慣れており、経理処理として通常対応します。ただし中小・取引開始直後は「資金繰りに窮している」と受け取られる可能性があり、関係性次第で影響が出ることはあります。事前に担当者と相談するのが安全です。
2社間ファクタリングは違法ではないのですか?▼
合法です。2社間も正当な債権譲渡取引であり、金融庁や経済産業省も正当なファクタリングとして認めています。ただし「売掛先通知なし・保証付き」を装った偽装ファクタリング(実質貸付)は貸金業法違反となり、2社間の体裁を使った違法業者が存在するため、業者選定は慎重に行う必要があります。詳細は違法ファクタリング業者の見分け方をご参照ください。
どちらでも信用情報には影響しませんか?▼
どちらも影響しません。ファクタリングは融資ではなく売掛債権の売買であり、信用情報機関(CIC・JICC等)への登録対象外です。借入履歴として残らないため、住宅ローン・自動車ローン審査に影響しません。