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2社間(2者間)ファクタリングとは?仕組みと入金までの流れ

最終更新日:

2社間ファクタリングとは、事業者とファクタリング会社の2者のみで契約が完結する資金調達方式です(買取型ファクタリングの契約方式の一つで、保証型・診療報酬型などを含むファクタリングの種類(7つの型)を参照)。「2者間ファクタリング」「二者間ファクタリング」と表記されることもありますが、いずれも同じ方式を指します(当サイトは「2社間」で表記を統一しています)。取引先への通知なしに売掛金を即日現金化できる点が最大の特徴です。本記事では契約から入金までの流れ・費用の内訳・なぜ秘匿性が保たれるか・二重譲渡のリスクを解説します。

⚖️ 2社間と3社間ファクタリングの違い比較はこちら →

1. 2社間方式の契約構造

2社間ファクタリングは、事業者(利用者)とファクタリング会社の2者のみで完結する債権譲渡取引です。売掛先(第三者)は契約に関与せず、通知もされないため、秘匿性が極めて高いのが最大の特徴です。

法的には債権譲渡契約 + 集金代行委任契約の組み合わせで構成されます。事業者は売掛債権をファクタリング会社に売却し、同時に「売掛先からの入金を代わりに受領して、ファクタリング会社に送金する」役割を担います。これにより、取引先は通常通り事業者の口座に振り込むだけで、ファクタリング利用に気づかない構造になっています。

契約書に含まれる主な条項

2. 資金の流れ

2社間ファクタリングの資金の動きを時系列で整理すると次のようになります。

  1. 申込: 事業者がファクタリング会社に請求書・通帳コピー・本人確認書類を提出
  2. 審査: ファクタリング会社が売掛先の信用力を審査(数分〜数時間。AI審査で最短5分と公表する会社もあり)
  3. 契約: 債権譲渡契約と集金代行契約を締結(電子契約対応多)
  4. 入金: ファクタリング会社が事業者に「買取金額(売掛金 − 手数料)」を振込
  5. 売掛金回収: 支払期日に取引先から事業者の口座に売掛金が入金
  6. 送金: 事業者がファクタリング会社に売掛金の全額を送金(集金代行)

例: 500万円の請求書・手数料10%の場合

2社間ファクタリングの資金の流れ(500万円の請求書・手数料10%の例): 事業者がファクタリング会社に債権を譲渡し買取代金450万円を即日受け取る。支払期日に取引先から事業者へ500万円が入金され、事業者が集金代行としてファクタリング会社へ500万円を精算する
2社間ファクタリングの資金の流れ(500万円の請求書・手数料10%の例)。事業者は買取代金450万円を即日受け取り、支払期日に取引先から入金された500万円を集金代行としてファクタリング会社へ精算します。矢印は代金と精算の流れです。

即日入金を実現する3つの条件

2社間方式の強みであるスピードを最大限に活かせるかどうかは、申込側の準備で大きく変わります。実務上は次の3点を押さえると、審査から入金までが最短ルートになります。

  1. 必要書類を最初から揃えて申し込む: 請求書・通帳コピー・本人確認書類の基本セット(法人は登記簿謄本・決算書も)を申込時に提出できれば、審査中の書類往復が発生しません。必要書類の詳細はよくある質問で解説しています。
  2. 金融機関の振込時間内に契約を終える: 契約締結が夕方以降になると、振込が翌営業日扱いになる場合があります。即日入金を狙うなら午前中の申込が定石です。
  3. オンライン完結型の会社を選ぶ: 電子契約・オンライン本人確認に対応した会社なら、来店や書類郵送の待ち時間がありません。各社の入金スピードは99社スピード比較で確認できます。

3. 手数料の内訳

2社間ファクタリングの手数料は、当サイトの各ガイドで共通に使う取引全体の目安で5〜20%です(業界共通の相場を示す一次資料はなく、掲載99社の公表料率の集計(受付終了1社を除く98社、同じ会社が運営する掲載は1社として85社で集計)では2社間の下限は0.5〜10%・31社・中央値4.0%、上限は6〜20%・21社・中央値12%。手数料の相場と読み方の集計表)。3社間方式(目安1〜9%)と比べて高めなのは、次のリスク・コストを価格に転嫁しているためです。

2社間と3社間の違い: 契約の当事者、売掛先への通知、手数料の目安(当サイト共通)、向くケース
2社間と3社間の違い。手数料の目安(2社間5〜20%・3社間1〜9%)は当サイトの各ガイド共通の取引全体の目安で、掲載99社の公表料率の集計(2026年9月26日時点・受付終了1社を除く98社、同じ会社が運営する掲載は1社として85社で集計)では2社間の下限は0.5〜10%(31社・中央値4.0%)、3社間の下限は0.3〜3%(15社・中央値1.0%)です(手数料の相場と読み方の集計表)。

手数料を構成する要素

手数料率が変動する要因

具体的な手数料例はファクタリング手数料相場記事で詳しく解説しています。

実測データで見る手数料の公示状況

当サイトが2026年7月に実施したファクタリング99社実測調査では、手数料の下限を公示していたのは63社で、その中央値は1.8%でした。一方、上限まで公示する会社は34.3%にとどまり、多くの会社では実際の手数料が見積もりを取るまで分かりません。

公示されている「下限」は3社間方式や好条件の取引を含む最良ケースの数値です。2社間方式の実際の手数料は、本記事で解説した目安(5〜20%)を基準に、必ず複数社の見積もりで比較することをおすすめします。

4. なぜ取引先にバレないのか

2社間方式が「取引先に知られない」のは、次の3つの仕組みによります。

なぜ取引先にバレないのか: 通知義務の不存在、集金代行による通常運用、債権譲渡登記の仕組みの3つ
「通知なし」が成り立つ3つの仕組み。民法467条の通知・承諾は対抗要件であり、通知がなくても事業者とファクタリング会社の間では譲渡は有効です。登記簿の確認や振込口座の変更要請などでバレるケースはあります(注意点とリスク)。

通知義務の不存在

民法467条は「債権譲渡は債務者(売掛先)への通知または承諾がなければ対抗できない」と定めますが(民法第467条・e-Gov)、これは債務者・第三者に対する対抗要件の話であり、通知をしなくても事業者とファクタリング会社の間では譲渡は有効です。つまり、売掛先に通知しなくても契約上は問題ありません。

集金代行による通常運用

事業者が集金代行人として従来通り売掛金を回収するため、取引先は今まで通りの口座に振り込むだけで済みます。取引先から見れば何も変化がないのです。

債権譲渡登記の仕組み

法人が利用する場合、法務局で債権譲渡登記(法務省 債権譲渡登記制度の概要)が行われることがありますが、これは登記簿謄本を取得しないと確認できず、通常の業務の中では取引先が気付くことはほぼありません。個人事業主の場合は登記自体が制度上できないため、より秘匿性が高い形になります。取引基本契約に譲渡禁止特約がある売掛金を2社間で扱う場合の法律上の整理は債権譲渡禁止特約とファクタリングを参照してください。

5. 注意点とリスク

バレるケースはある

事業者に課せられる注意義務

これらを守らないと横領罪・詐欺罪に問われる可能性があります。

精算(送金)が遅れそうなときの対処

2社間方式で最も避けるべきなのは、取引先からの入金遅延や自社の資金繰り悪化によってファクタリング会社への送金が滞る事態です。遅れが見えた時点で、次の順で対応してください。

正当な運用を前提に、2社間方式は取引関係を守りながら資金繰りを改善する有効な手段です。スピード重視なら公表最短の短い会社、法人大口なら買取上限の大きい会社から比較するのが早道です。

6. 2社間方式に対応する会社の比較表

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ここまで見てきた仕組みを実際に使うには、2社間方式を扱う会社を選ぶ必要があります。当サイト掲載99社のうち受付終了1社を除く98社(同じ会社が運営する掲載を1社として85社)を母数に、公式LPで2社間方式への対応を確認できたのは58社(2社間のみ22社・2社間と3社間の両対応36社)です。下の表は58社全社を、2社間の手数料下限・入金スピード・買取額の下限と上限・オンライン完結・個人事業主の可否という同じ物差しで並べたものです(ソクモは買速と同じ株式会社アドプランニングのサービス。電子請求書早払いはGMO BtoB早払いと同じGMOペイメントゲートウェイ株式会社が買い取るサービス。トラペイはトラストゲートウェイのサービス。土建くんはファクタープランと同じ株式会社ワイズコーポレーションのサービス。OLTAクラウドファクタリング supported by 静岡銀行はオルタと同じOLTA株式会社のサービス。ソクラはアクセルファクターのサービス。ペイブリッジはトップ・マネジメントのサービス。ベストペイはベストファクターと同じ株式会社アレシアのサービス。資金調達ペイはピーエムジーのサービス。社数の集計ではそれぞれ1社として数えています。表では別の行に載せています)。

会社方式手数料(2社間・公表)入金(公表最短)買取下限買取上限オンライン完結個人事業主
マネーフォワード早期入金2社間0.5%〜(上限LP記載なし)最短即日下限LP記載なし上限LP記載なし○×
株式会社No.12社間・3社間0.5%〜15%最短30分50万円3億円○○
GMO BtoB早払い2社間1%〜12%最短2営業日100万円1億円○×
QuQuMo2社間1%〜(上限LP記載なし)最短2時間(申込から)下限LP記載なし上限なし○○
アクセルファクター2社間・3社間1%〜12%最短即日下限LP記載なし1億円○○
セゾンファンデックス2社間1%〜6%最短LP記載なし(締日から5営業日以内)300万円1億円公式LP記載なし×
ソクモ2社間1%〜15%最短30分10万円1億円○○
ペイトゥデイ2社間1%〜9.5%最短30分10万円上限なし○○
電子請求書早払い2社間1%〜6%最短2営業日10万円1億円○×
JTC2社間・3社間1.2%〜10%(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短即日100万円上限なし×○
うりかけ堂2社間1.5%〜(上限LP記載なし)最短90分30万円5,000万円○○
トラペイ2社間1.5%〜9.5%最短即日下限LP記載なし上限LP記載なし○×
ファクタリングZERO2社間・3社間1.5%〜10%(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短即日20万円5,000万円○○
日本中小企業金融サポート機構2社間・3社間1.5%〜(上限LP記載なし)(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短3時間下限なし上限なし○○
MSFJ2社間・3社間1.8%〜9.8%(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短1時間10万円3億円○○
土建くん2社間・3社間1.8%〜(上限LP記載なし)(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短即日下限LP記載なし上限LP記載なし○○
3Sファクタリング2社間2%〜19%最短2時間下限LP記載なし上限なし○○
AGビジネスサポート2社間・3社間2%〜9.9%(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短即日1万円上限LP記載なし○○
Fintoファクタリング2社間2%〜9.5%最短即日下限LP記載なし上限なし○×
KISマネジメント2社間・3社間2%〜(上限LP記載なし)(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短即日下限LP記載なし5,000万円○×
OLTAクラウドファクタリング supported by 静岡銀行2社間2%〜9%最短即日下限なし上限なし○○
かるガルファクタリング2社間2%〜12%最短2日50万円1,000万円(売掛先1社あたり)公式LP記載なし×
オルタ2社間2%〜9%最短即日下限なし上限なし○○
シュクラン2社間・3社間2%〜(上限LP記載なし)(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短1時間10万円1億円○○
ソクラ2社間・3社間2%〜15%(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短2時間下限LP記載なし上限LP記載なし○○
トラストゲートウェイ2社間・3社間2%〜9.5%(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短即日10万円5,000万円(売掛先1社あたり・審査により上限1億まで対応可能)○○
ピーエムジー2社間・3社間2%〜10%(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短即日(申込から最短30分)50万円上限なし(公式ページに2億円までの記載もあり)○○
ベストファクター2社間・3社間2%〜20%(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短即日30万円1億円×○
売掛金PAY2社間・3社間2%〜(上限LP記載なし)(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短90分下限LP記載なし5,000万円○×
買速2社間・3社間2%〜10%(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短30分(申込から)10万円1億円○○
西日本ファクター2社間・3社間2.8%〜(上限LP記載なし)(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短1日30万円3,000万円×○
Progress2社間・3社間3%〜(上限LP記載なし)(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短即日下限LP記載なし5,000万円公式LP記載なし○
ファクタリングのTRY2社間・3社間3%〜(上限LP記載なし)最短2時間10万円1億円○○
フリーナンス2社間3%〜10%最短即日下限LP記載なし上限LP記載なし○○
レガシア2社間・3社間3%〜(上限LP記載なし)(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短即日(契約後30分)10万円3億円○○
トップ・マネジメント2社間・3社間3.5%〜12.5%最短2時間30万円3億円(売掛先1社に対しての上限は1億円まで)○○
ペイブリッジ2社間・3社間3.5%〜(上限LP記載なし)最短2時間(申込から)下限LP記載なし3億円(売掛先1社に対しての上限は1億円まで)○○
ビートレーディング2社間・3社間4%〜(上限LP記載なし)最短50分(300万円未満のポータル申込から)下限なし上限なし○○
レバンタ2社間・3社間4%〜10%(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短即日10万円1億円○○
JPS2社間・3社間5%〜10%最短1時間(契約まで)下限LP記載なし3億円○×
えんナビ2社間・3社間5%〜(上限LP記載なし)(統合値・2社間/3社間の区別なし)最短1日50万円5,000万円公式LP記載なし○
アンカーガーディアン2社間・3社間5%〜15%最短即日下限LP記載なし5,000万円公式LP記載なし○
エスコム2社間・3社間5%〜(上限LP記載なし)最短即日30万円上限LP記載なし○×
エーストラスト2社間・3社間5%〜15%最短2時間(申込から)下限LP記載なし5,000万円○×
オッティ2社間5%〜(上限LP記載なし)最短3時間下限LP記載なし5,000万円公式LP記載なし○
グッドプラス2社間5%〜15%最短90分(申込から)下限LP記載なし上限LP記載なし○○
ネクストワン2社間・3社間5%〜10%最短即日30万円上限なし○×
ファストファクタリング2社間・3社間5%〜(上限LP記載なし)最短2時間10万円上限なし○○
ベストペイ2社間5%〜(上限LP記載なし)最短1営業日30万円1億円×○
事業資金エージェント2社間・3社間5%〜20%最短2時間10万円2億円○○
共栄サポート2社間・3社間5%〜(上限LP記載なし)最短2時間下限LP記載なし1億円○×
財務再生支援センター2社間・3社間8%〜18%最短即日下限LP記載なし上限なし○×
トラストライン2社間10%〜(上限LP記載なし)最短30分(審査後)3万円300万円(初回上限)○○
バイオン2社間10%最短1時間(振込は契約後30分)5万円1,000万円○○
ペイトナー2社間10%最短即日1万円300万円(初回は最大50万円)○○
ラボル2社間10%最短30分(審査後)1万円上限LP記載なし○○
CXコミット2社間公式LP記載なし/要問合せ最短30分(審査後)下限LP記載なし上限LP記載なし○○
みんなのファクタリング2社間公式LP記載なし/要問合せ最短1時間下限LP記載なし上限LP記載なし○○
ウィット2社間・3社間公式LP記載なし/要問合せ最短2時間下限なし上限LP記載なし○○
クイックマネジメント2社間・3社間公式LP記載なし/要問合せ最短30分(契約後)30万円5,000万円公式LP記載なし○
クールペイ2社間公式LP記載なし/要問合せ最短1時間3万円(初回は15万円以上)上限LP記載なし○○
ジャパンマネジメント(営業状況未確認)2社間・3社間公式LP記載なし/要問合せ最短1日20万円5,000万円×○
セーフトラスト2社間公式FAQ「売掛先の与信、入金までの期間、債権特性によって異なります」・構造化データ「手数料2.0%〜」最短即日20万円(20万円以下も要問合せ)1億円○○
ファクタープラン2社間・3社間公式LP記載なし/要問合せ最短即日50万円上限LP記載なし○×
メンターキャピタル2社間公式LP記載なし/要問合せ最短即日下限LP記載なし上限LP記載なし公式LP記載なし○
三共サービス2社間・3社間公式の手数料シミュレーターの選択肢: 2社間5〜8%・3社間1.5〜5%最短1日50万円3,000万円(売掛先1社あたり・規模や取引年数によりそれ以上も可能)××
資金調達ペイ2社間・3社間公式LP記載なし/要問合せ最短即日下限なし上限なし××

【表の読み方】母数: 掲載99社のうち掲載停止中(受付終了)1社を除いた98社を、同じ会社が運営する掲載を1社として数えた85社。そのうち公式LPで2社間方式に対応すると確認できた58社を全社掲載しています。出典: 各社公式LPの公表値(data/companies.json、公式LP確認日を記録している会社は20社(2026-09-05・2026-09-24)、他は確認日未記録)。「手数料(2社間・公表)」は手数料率の下限〜上限で、上限が公表されていない会社は「上限LP記載なし」、2社間と3社間を分けずに公示している会社は「統合値」と付記します(手数料の上限であり、買取金額の上限ではありません)。「買取下限」「買取上限」は買取金額のレンジで、公式LPが「上限なし」「下限なし」と明記する会社はその表記、金額の記載を見つけられなかった会社は「上限LP記載なし」「下限LP記載なし」と表示しています(当サイトで推定した数値はありません)。手数料・入金スピードとも公式LPに記載がない会社は「公式LP記載なし/要問合せ」、オンライン完結の記載がない会社は「公式LP記載なし」です。並び順は表の手数料下限の低い順(統合値はその下限、2社間の個別料率が未公表の会社と手数料未公表の会社は末尾)、同率は社名順。内訳: 2社間の手数料下限を公表(統合値を含む)49社・2社間の個別料率または手数料自体が未公表9社、買取上限は具体額34社・上限なし明記12社・記載なし12社、オンライン完結○45社、個人事業主○44社。

表の条件をさらに絞り込みたい場合は、入金の速さで並べた99社スピード比較、手数料で並べた99社手数料比較、3社間との使い分けを整理した2社間と3社間の違いもあわせてご覧ください。

7. よくある質問

2社間は本当に取引先にバレない?▼

集金代行の仕組み上、通常運用では取引先は気付きません。ただし債権譲渡登記を確認されると発覚する可能性があります。個人事業主の場合は登記がないため、より秘匿性が高いです。

2社間ファクタリングの手数料が高いのはなぜ?▼

二重譲渡リスク・持ち逃げリスク・貸倒リスクなどをファクタリング会社が引き受けるため、そのリスクプレミアムが手数料に反映されます。

2社間と3社間、どちらを選ぶべき?▼

秘匿性・スピード重視なら2社間、手数料最安重視で売掛先に通知しても問題なければ3社間が有利です。

2社間方式は民法のどこに根拠がある?▼

民法466条(債権譲渡の自由)(民法第466条・e-Gov)と467条(債権譲渡の対抗要件)が根拠です。債権の譲渡自体は取引先の承諾なく有効ですが、取引先に対抗するには通知または承諾が必要とされています。2社間方式では通知を留保する代わりに債権譲渡登記(動産及び債権の譲渡の対抗要件に関する民法の特例等に関する法律)で第三者対抗要件を備えるのが一般的です。2020年の民法改正で譲渡禁止特約付債権も原則譲渡可能になりました。

債権譲渡登記とは何?▼

債権譲渡登記は法務局で行う公示制度で、売掛金の譲渡を第三者に対抗できるようにする手続きです。登記情報は公開され、誰でも閲覧できます。登録免許税7,500円+司法書士報酬5〜10万円が必要で、手数料に上乗せされることが多いです。登記しない会社もありますが、ファクタリング会社のリスクヘッジが不十分になるため手数料が高くなる傾向があります。登記あり・なしで取引先にバレるリスクは変わりません。

取引先への集金代行はどう行う?▼

2社間方式では事業者が取引先から入金を受け、ファクタリング会社へ振込送金(または即日振替)する形が基本です。契約書には「事業者は受領した金銭をファクタリング会社のために管理し、直ちに送金する」旨の集金代行条項が記載されます。送金を怠ると債務不履行・業務上横領に問われるため、入金があり次第、当日または翌営業日中に送金するのが原則です。

償還請求権なし(ノンリコース)は本当?▼

償還請求権なし(ノンリコース)とは、売却した売掛債権が回収できなくなっても、売った事業者に支払う義務が生じないことです(金融庁 注意喚起)。金融庁が貸金業に該当しないと判断された裁判例として挙げる2件は、どちらも売掛先の不払いのリスクがファクタリング業者に移っていたことなどを考慮しています(同)。ただし金融庁は、貸金業に該当するかはノンリコースの規定があるかなどの形式的な要素だけでなく、経済的側面や実態に照らして判断されるとし、ノンリコースの規定があっても、売掛先に不払いの兆候がないことを売主に表明保証させていたことなどから金銭消費貸借契約に当たると判断された裁判例(東京地裁令和4年3月4日判決)も挙げています(同)。契約書に「償還請求権なし」と書かれているかに加え、売掛先から集金できなかった場合に債権を買い戻す、または自分の資金で支払う定め(金融庁が貸金業に該当するおそれがある例として挙げるもの)や、売掛先に不払いの兆候がないことを表明保証させる条項(上の裁判例で考慮された事情)がないかも確かめてください。

2社間の手数料相場は?▼

2社間方式の手数料は売掛金額面の5〜20%が目安です。内訳は「貸倒リスク引当」「調査費用」「債権譲渡登記費用」「事務手数料」です。100万円の売掛金なら5〜20万円が手数料として差し引かれ、手取りは80〜95万円になります。初回と継続で料率が変わるかを公式LPで公表する会社は当サイトの収録データ(98社・2026年9月26日時点)にはないため、継続時の引き下げは見積で確認します。見積が15%超の場合は複数社見積を推奨します。※「2社間5〜20%」は当サイトの各ガイドで共通に使う取引全体の目安で、業界共通の相場を示す一次資料はありません。掲載99社の公表料率の集計(2026年9月26日時点・受付終了1社を除く98社、同じ会社が運営する掲載は1社として85社で集計)では、2社間の下限は0.5〜10%(31社・中央値4.0%)、上限は6〜20%(21社・中央値12%)です(手数料の相場と読み方の集計表)。

審査に必要な書類は?▼

基本書類は①請求書(売掛金の根拠)②入金確認資料(通帳コピー3〜6ヶ月分)③本人確認書類(身分証)④法人登記簿謄本(法人の場合)⑤決算書2期分、の5点です。取引先との基本契約書や発注書を追加で求められることもあります。オンライン完結型(TRUSTLYNE等)なら全てスマホ撮影データでOK。赤字決算や税金滞納がある場合は追加書類(納税証明書等)が必要になることがあります。

取引先にバレるリスクは本当にゼロ?▼

登記不要の会社+集金代行を履行する前提なら、実務上のバレるリスクは極めて低いです。ただしゼロではなく、①ファクタリング会社が登記を設定すると公示情報で探られる可能性(稀)②事業者が集金代行を怠り、ファクタリング会社が取引先に直接請求せざるを得なくなった場合、の2つがリスク源です。集計85社のうち、登記不要(原則不要、または利用者が登記なしを選べる会社を含む)を公式サイトで明記する会社は28社です(2026年9月25日確認)。

3社間と比較した最大のメリットは?▼

「取引先に知られずに資金調達できる」ことです。取引先との関係性を損ないたくない・ファクタリング利用が発覚すると経営不安と見られる業界(建設・製造業等)では決定的なメリットです。加えてスピードも速く、公表最短は30分〜即日の会社が中心です。3社間は取引先承諾に数日かかるため、急ぎの資金ニーズでは2社間が唯一の選択肢になります。

2社間方式の今後の動向は?▼

全国銀行協会は電子交換所での紙の手形・小切手の交換を2027年3月31日で廃止すると公表し、2026年1月1日施行の取適法(旧・下請法)は対象取引での手形の交付を支払遅延に含めて禁止しました(同法5条1項2号)。手形割引に頼ってきた企業にとって、2社間方式は売掛金を早期に資金化する代替手段の一つになります。デジタル化(AI審査・電子契約・オンライン本人確認)でスピードと利便性が上がり、手数料は競争によって低下傾向。金融庁は2025年から「ファクタリング業界適正化」の検討を本格化しており、悪質業者の排除と業界健全化が進めば、より多くの中小企業が安心して利用できる環境が整う見込みです。

2社間ファクタリングと2者間ファクタリングは別の方式?▼

別の方式ではなく、同じ契約方式の表記ゆれです。契約の当事者が「利用者とファクタリング会社の2者」であることから「2者間」「二者間」とも書かれ、利用者が会社ではない個人事業主の場合も含めた表現として「者」を使うことがあります。金融庁の注意喚起ページに掲載された最高裁決定の抜粋でも「二者間」という語が使われています(金融庁・ファクタリングの利用に関する注意喚起)。当サイトでは「2社間」で表記を統一しており、仕組み・手数料・秘匿性の説明は本記事のとおりです。3社間(3者間・三者間)との違いは2社間と3社間の違い比較で解説しています。

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