1. 調査の概要
資金調達メディア「ファクタリング比較ナビ」(factoring-navi.jp/運営: 株式会社TORA)は、国内のBtoBファクタリングサービス99社を対象に、各社が公式サイトで公開する最短入金スピード・契約方式・オンライン完結可否を横断的に集計する調査を実施しました。急な資金需要を抱える中小企業・個人事業主が「本当に今日中・今すぐ資金化できるのか」という観点で、業界の実態を可視化したものです。本調査は手数料 実態調査2026に続く、同99社データベースを用いた調査第2弾です。
2. 主要な調査結果
結果1: 「最短即日」は8割超、しかし「1時間以内」は2割強
- 入金スピードを公表しているのは99社中81社(81.8%)。残る18社(18.2%)は最短スピードを公表していません。
- 公表81社のうち「最短即日(24時間以内)」対応は66社(81.5%)。「最短即日」はもはや業界標準の売り文句となっています。
- 一方、「1時間以内」を掲げるのは19社(23.5%)、「30分以内」は11社(13.6%)のみ。「即日」と「今すぐ」の間には大きな開きがあります。
結果2: スピードの分布は「3時間超〜即日」がボリュームゾーン
- 公表81社の最短入金スピードの分布は、1時間以内が19社(23.5%)、1時間超〜3時間が19社(23.5%)、3時間超〜即日(24時間以内)が28社(34.6%)、翌日〜3日が6社(7.4%)、4日以上が9社(11.1%)。
- 公表81社の中央値は「24時間(即日)」。3時間以内に資金化できると掲げる会社は38社(46.9%)と半数を下回ります。
- 最速は公表値で30分(No.1・ソクモ・クイックマネジメント等8社の1位タイ)、次いで60分(バイオン・クールペイ・JPS など)。※起算点(申込後/審査後/契約後)は各社の表記のままで統一していません(第6章参照)。
結果3: 方式とオンライン対応でスピードは桁違い
- 取引先に通知されない2社間方式に対応する会社(公表62社)の中央値は2時間。一方、3社間方式専業の会社(公表12社)の中央値は6日と、およそ70倍の開きがあります。
- オンライン完結対応の60社の中央値は2.5時間。非オンラインの会社(公表21社)の中央値は24時間(即日)で、面談・郵送の有無がスピードを大きく左右しています。
- 「今日中に資金が必要」というニーズに応えられるのは、実質的にオンライン完結×2社間方式の組み合わせに限られることがデータで裏付けられました。
3. 最短入金スピード上位企業
| 順位 | サービス名 | 最短入金スピード | オンライン完結 | 契約方式 |
|---|---|---|---|---|
| 1位タイ | 株式会社No.1 | 30分 | ○ | 2社間/3社間 |
| 1位タイ | ラボル | 30分 | ○ | 2社間 |
| 1位タイ | トラストライン | 30分 | ○ | 2社間 |
| 1位タイ | ソクモ | 30分 | ○ | 2社間 |
| 1位タイ | 買速 | 30分 | ○ | — |
| 1位タイ | ペイトゥデイ | 30分 | ○ | 2社間 |
| 1位タイ | CXコミット | 30分 | ○ | 2社間 |
| 1位タイ | クイックマネジメント | 30分 | — | 2社間/3社間 |
※ 各社公式サイトが掲げる「最短」の入金スピード(2026年7月時点)。実際の入金時間は申込時間帯・審査・書類の状況により変動します。
【2026年7月11日訂正】公式LPの再確認に基づき、一部企業の入金スピードと本ランキングを修正しました(例: フリーナンスの「5分」は申込所要時間の誤登録で、公式LPの表記は「最短即日」。ピーエムジーは公式表記「最短即日」、ビートレーディングは公式表記「最短2時間」のため本表から除外)。分布・中央値等の集計値は調査時点(7月4日)のデータセットに基づきます。
30分以内を掲げる11社のうち10社がオンライン完結対応、全社が2社間方式対応でした。全99社の入金スピードの個別比較はファクタリング99社の入金スピード比較で公開しています。
4. 集計結果一覧表
| 集計項目 | 結果 | 母数 |
|---|---|---|
| 最短入金スピードを公表 | 81社(81.8%) | 99社 |
| 最短入金スピードが非公表 | 18社(18.2%) | 99社 |
| 最短即日(24時間以内)対応 | 66社(81.5%) | 公表81社 |
| 最短3時間以内対応 | 38社(46.9%) | 公表81社 |
| 最短1時間以内対応 | 19社(23.5%) | 公表81社 |
| 最短30分以内対応 | 11社(13.6%) | 公表81社 |
| 最短入金スピードの中央値 | 24時間(即日) | 公表81社 |
| 2社間方式対応社の中央値 | 2時間(120分) | 公表かつ2社間対応62社 |
| 3社間方式専業社の中央値 | 6日(8,640分) | 公表かつ3社間のみ12社 |
| オンライン完結対応社の中央値 | 2.5時間(150分) | オンライン完結60社 |
| 非オンライン完結社の中央値 | 24時間(即日) | 公表かつ非オンライン21社 |
| 最速入金スピード | 公表値で30分(No.1・ソクモ・クイックマネジメント等8社・起算点は各社表記による) | 公表81社 |
※ 各社公式サイト・公開情報(2026年7月時点)を編集部が集計。実際の入金時間は各社の審査・契約内容・申込時間帯により変動します。
5. 調査から見える課題
「最短即日」という表記は公表社の8割超が使える業界標準の看板になっており、「即日」だけでは会社ごとのスピード差をほとんど判別できないことが今回の調査で確認されました。同じ「最短即日」でも、実際には30分で入金される会社と、当日夜までかかる会社が同居しています。また「最短」はあくまで理想条件下の数字であり、申込時間帯(多くの会社は午前中申込が条件)や必要書類の準備状況によって翌営業日以降にずれ込むケースも少なくありません。
「『最短即日』の文言だけで選ぶと、実際のスピード差を見落とします。急ぎの資金化では『最短◯分・◯時間』と具体的な時間を明示している会社、かつオンライン完結・2社間対応の会社を選ぶのが確実です。あわせて、スピードの速い2社間方式は手数料が高くなりやすい傾向があるため、時間と費用のバランスを見て判断してください。」
スピードと合わせて確認したい手数料の開示状況は、調査第1弾ファクタリング手数料 実態調査2026(99社の約4割が手数料非開示)をご覧ください。
6. 調査概要・方法(母集団・起算点・データの性質)
本調査の数値を引用・転載される際は、以下の前提をあわせてご確認ください(2026年9月5日追記。集計値の変更はありません)。
- 母集団: 当サイト「ファクタリング比較ナビ」に掲載しているファクタリングサービス99社。編集部が掲載対象として選定した社の集合であり、国内ファクタリング業界からの無作為標本ではありません。したがって「最短即日81.5%」などの比率は「当サイト掲載社における比率」であり、業界全体の比率を推定するものではありません。
- 対象数: 99社(うち最短入金スピード公表81社・非公表18社)。各集計の母数(n)は第4章の一覧表に明記しています。
- 集計時点: 分布・中央値・社数などの集計値は2026年7月4日時点の編集部データベース(掲載99社のスペックデータ)に基づきます。第3章の上位企業表は2026年7月11日に公式LPを再確認して訂正した後のデータに基づきます(訂正内容は第3章の注記)。両時点の社別の値は下記CSVで2列に分けて公開しています。
- 速度の起算点: 統一していません。各社が公式サイトで掲げる「最短○分/○時間/即日」の数値を、起算点(申込後・審査完了後・契約後)を揃えずにそのまま採用しています。当サイト掲載ページに転記した各社の表記から起算点を再分類すると(2026年9月5日・公表81社・編集部による概算)、申込起点と読める社14社/審査完了後3社/契約(成立)後10社/複数の起算点を併記7社/起算点の明示なし47社でした。よって「最短30分」は「申込から30分」を意味しない社を含みます(例: ラボル・CXコミットは審査後、クイックマネジメントは契約成立後の表記)。あわせて、当サイトの掲載データベース(data/companies.json)に記録している起算点フィールド(speed_basis・2026年9月26日時点、同じ会社が運営する掲載は1社として86社で集計)の分布は、申込後7社/審査完了後3社/契約後3社/未分類73社(公表67社の内訳: 7/3/3/54)です。この起算点フィールドは公式表記から起算点が明確に読める社にだけ付与しており、上記の編集部再分類(表記の読み取りによる概算)とは基準が異なるため一致しません。
- データの性質: 各社公表スペックの集計であり、実際の利用者の入金所要時間を実測したものではありません。「最短」は各社が理想条件下で示す公称値で、申込時間帯・審査・必要書類の状況により実際の入金時間は変動します。編集部が実際に申込・利用して計測した値は本調査に含まれません。
- 集計方法: 各社の「最短」表記を分単位に換算(時間明示はその値、「即日」のみの表記は24時間=1,440分、「翌日・○日」は1日=1,440分で換算)。分布は60分以下/61〜180分/181〜1,440分/1,441〜4,320分/4,321分以上の5区分、中央値は公表社の換算値の中央値です。「2社間対応社」は2社間に対応する社(3社間併用を含む)、「3社間専業社」は3社間のみ対応の社です。
- 再計算可能性: 社別データCSV(99社の換算後スピード・契約方式・オンライン完結可否、2時点)を第7章で公開しています。上記の集計方法をCSVに適用すると、本ページの全集計値を再計算できます。
- 調査主体・出典: ファクタリング比較ナビ編集部(株式会社TORA)。各社公式サイト・公開情報(2026年7月時点)。当サイトは掲載企業の一部と提携関係がありますが、本調査は公開情報に基づく全社一律の集計で、提携の有無で扱いを変えていません。
- 調査名・時点・版: 調査名「ファクタリング入金スピード実態調査2026」(2026年7月調査)。版は更新履歴の各回に対応し、v1=2026-07-04 公開/v2=2026-07-11 上位企業表の訂正/v3=2026-09-05 方法の追記/v4=2026-09-06 版番号の付与と参考集計の併記/v5=2026-09-24(現行版)。版番号は2026-09-06に付与しました。ページ上部の「最終更新日」・構造化データの dateModified・本履歴の最新日は常に同じ日付(訂正日=更新日)です。引用時は「2026年7月調査・v5」のように版を併記いただくと、後日の訂正との対応が取れます。
- 現行データとの併記(2026年9月26日時点・参考): 本ページの集計値は2026年7月調査の固定値で、以後の掲載データ更新を反映していません。当サイトの掲載データは月次で更新しており、2026-09-26時点の同じ集計方法による参考値は次のとおりです(調査値の置換ではありません、同じ会社が運営する掲載は1社として86社で集計): 公表67社/非公表19社、最短即日(24時間以内)58社、3時間以内30社、1時間以内14社、30分以内7社、中央値24時間、分布は1時間以内14社/1時間超〜3時間16社/3時間超〜即日28社/翌日〜3日6社/4日以上3社。契約方式別・オンライン完結別の中央値は、7月調査時の区分定義(公表かつ2社間対応62社・3社間のみ12社など)を現行データで同一に再現できることを確認できていないため、ここでは併記していません。7月調査値との差は、7月11日以降の各社公式LP再確認による掲載データの訂正・更新によるものです。
- 更新履歴: 2026-07-04 公開/2026-07-11 上位企業表の訂正/2026-09-05 本章(母集団・起算点・データの性質)の追記と社別データCSVの公開(集計値の変更なし)。/2026-09-06 版番号(v1〜v4)の付与、起算点フィールドの分布と2026-09-06時点の参考集計の併記、集計サマリーCSVの上位企業行(1位タイ8社・次点60分)を本文・社別CSVと整合(7月調査の集計値の変更なし)。/2026-09-24 現行データとの併記(参考値)を2026-09-24時点の掲載データで再集計(7月調査の集計値の変更なし)。
99社の一覧: https://factoring-navi.jp/company//調査一覧: https://factoring-navi.jp/research/
7. 集計データのダウンロード
本調査の集計サマリーはCSV形式でダウンロードできます。記事・番組・研究等での二次利用の際にご活用ください。
📥 集計サマリーCSVをダウンロード 📥 社別データCSV(99社)をダウンロード
社別データCSVの列: 最短入金スピード(分換算・2026-07-04時点=分布・中央値の集計基礎/2026-07-11再確認後=上位企業表の基礎)、2社間・3社間対応、オンライン完結、公表有無、掲載ページURL。いずれも各社公表スペックの転記で実測ではありません。
8. 引用・転載について(歓迎)
本調査データは、以下の出典明記を条件に、記事・番組・SNS・研究等での引用・転載を歓迎します。
- 出典表記: 「ファクタリング比較ナビ調べ」
- リンク: https://factoring-navi.jp/research/speed-survey-2026/ へのリンク設置をお願いします
- 個別データのご提供・取材依頼にも対応します(お問い合わせ: info@factoring-navi.jp)
